Smart science to improve lives™

クローダのバイオテクノロジー

当社のイノベーションは持続可能性、なかでも特にバイオテクノロジーを重視しています。バイオテクノロジーの能力を拡大させることは当社の核として優先する戦略項目の一つであり、いかに当社の持続可能性プロセスを強化して、2030年までに当社が使用するバイオベースの原材料を75%以上にまで増やすという持続可能性の目標達成に寄与するかという点のカギになる側面です。

バイオテクノロジーとは

バイオテクノロジーとは、工業製品の開発に細胞プロセスや生体分子プロセスを用いるものをいいます。特定の生体の能力を活用して一つまたは複数の物質を取り込み、それらが本来備える生物学的プロセスを通じて一つまたは複数の有用な工業製品に変換します。これは生物学的原材料から新しい成分を幅広く取り出して、化学的製造プロセスを要するものや石油化学原料から取り出すものと代替できる可能性を開くものです。

クローダにおけるバイオテクノロジーの用い方

当社ではバイオテクノロジーを生物学的原材料から新しい成分を幅広く取り出し、化学的製造プロセスを要するものや石油化学原料から取り出すものと代替できる可能性を開く、刺激的で破壊的な科学分野だと考えています。クローダには5か所にバイオテクノロジー専門研究所があります:スウェーデンのEnza Biotech、カナダのNautilus、イタリアのIRB、フランスのセダーマ(Sederma)、英国のDaresbury、さらにディットンにある当社製造拠点で、ここは数十年にわたりバイオテクノロジー由来の製造プロセスを用いています。それぞれの拠点がバイオテクノロジー分野においてある専門のスキルと知識を持ち寄っています。

例えば、当社がバイオテクノロジーを使うことで、界面活性剤のサプライチェーンにおける石油化学系原料に取って替わることができるようになりつつあります。界面活性剤は洗剤や染料から化粧品に至るまで様々な製品の中に使われており、多くはエチレンオキシドと呼ばれる石油化学系誘導体を用いて製造されています。これは非常に有効ではあります。しかしそれでも現在はバイオベースの代替品を求めている企業が増えています。米国にあるアトラスポイントの製造拠点では、バイオテクノロジーで作られたバイオベースのエタノールを利用してバイオベースのエチレンオキシドを作ることができる工場に投資を行ってきました。これが今度は石油化学系原料を使わないバイオベースの界面活性剤創出に利用されています。

バイオテクノロジー

パーソナルケアにおけるバイオテクノロジー

世界の化学産業の中で、化石燃料からバイオベース原料への転換という点では、パーソナルケア・セクターは明るいスポットと言える。新しいレポートでは、パーソナルケア分野のバイオテクノロジーに焦点を当てます。