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クローダの安全への取り組み

クローダでは、安全を最も重要な価値の一つと位置づけています。この安全に対するアプローチと価値観に基づく企業文化変革の中心にいるのが当社のリーダーです。リーダーは日々の行動を通じて、従業員を大切にしていることを一貫して誠実に示しています。クローダのすべての上級管理職がこの取り組みにコミットしており、その進捗はグループCEOのもとで個人の成長計画を通じて管理されています。

従業員および地域社会の皆さまの安全は、現在も将来も変わることなく最優先事項です。安全への取り組みを通じて、クローダは以下の国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献しています。

SDG 3.4, SDG 3.9

健康と福祉

SDG 8.8

働きがいも経済成長も

2025年には、報告すべき重大な安全・健康・環境・品質(SHEQ)に関する事故は、当社の事業活動全体を通じて発生しませんでした。

意義ある安全対話による意識向上

クローダのヒューマンパフォーマンスプログラムは、安全・健康・環境(SHE)に関するリーダーシップの強化を目的としています。

このプログラムでは、人を理解し、共感的なコミュニケーションを促進し、信頼関係を築くことを重視しています。現在、クローダの42拠点で導入されており、実際に業務を行う人々が直面するリスクを理解し、作業をより安全かつ効率的にするための課題解決に取り組んでいます。これまでにグループ全体で2,800件を超える改善を実施し、世界各地のチームとの連携を継続しています。

2025年の特筆すべき安全上の成果として、インド・グジャラート州ダヘジに建設した新たなグリーンフィールド生産拠点が挙げられます。このプロジェクトでは、500万時間を超える建設作業を実施しながら、1件の記録対象災害も発生しませんでした。

プロセスセーフティ

危険物質の保管、使用、製造を行う企業にとって、安全かつ効果的な管理は不可欠です。クローダのプロセスセーフティマネジメントシステムは、英国労働安全衛生庁(HSE)の基準およびガイドラインを基盤とし、世界各国の規制当局や業界団体のベストプラクティスを取り入れています。
このシステムの一環として、製造拠点で実施されるすべてのプロセスリスクレビューは、安全・健康・環境(SHE)部門の専門家および外部専門家を含むチームによって定期的に再評価されています。
また、クローダは、各国の化学工業協会と連携したResponsible Care® 活動をはじめとする複数の業界団体やベストプラクティス推進組織に参画しており、一部ではリーダーシップも担っています。

さらに、一般的な安全指標を超えて、あらゆる潜在的な事象を対象とした測定・報告体制を構築しています。その一例として、プロセスセーフティインシデント率(PSIR)を独自に導入しました。この指標では、封じ込め機能の喪失(LOC)だけでなく、安全弁系統や制御システムへの負荷なども含め、プロセスセーフティに関わるさまざまな事象を記録しています。 従来の外部ベンチマーク指標は主に封じ込め機能の喪失に焦点を当てていましたが、クローダはより包括的な視点でプロセスセーフティを評価する必要があると考え、この独自指標を開発しました。一方で、他社とのグローバルな比較を可能にするため、国際化学工業協会協議会(ICCA)およびサステナビリティ会計基準審議会(SASB)の標準指標による測定も実施しています。  

導入事例:安全を価値として根付かせる

インド・ターネー拠点での小さな改善が大きな安全成果に

インド・ターネー拠点では、部門横断型のヒューマンパフォーマンスチームがわずか12か月で688件の改善項目を特定し、個人の安全およびプロセスセーフティの向上に加え、業務効率の改善も実現しました。 改善事例の一つが危険原料の取り扱いです。この原料は大型のプラスチック容器で納入され、使用後すぐに洗浄する必要がありました。しかし、その作業は時間がかかるうえ、不快で身体的負担も大きいものでした。 こうしたリスクを認識したヒューマンパフォーマンスチームは、安全性を高めながら最小限の投資で実現できる低コストかつ効果的な仕組みを検討・開発しました。新たな除染ステーションを一つの工場で試験導入したところ、作業者から安全性向上への高い評価が得られ、その後拠点全体に展開されました。 「以前は汚染された容器を一つずつ、作業しにくい場所で洗浄していました」と経験豊富なオペレーターであるAnil Jadhavは語ります。 「現在は複数の容器を同時に洗浄できる独立型の水洗システムを導入し、より使いやすく安全リスクを低減した設計にしました。この改善によって、1容器あたりの洗浄時間も短縮されています。」

ヒューマンパフォーマンスプログラム:安全を価値として根付かせるグローバルな取り組み

ターネー拠点での改善は、クローダ全体で推進しているヒューマンパフォーマンス(HP)プログラムの一環です。このプログラムは、安全・健康・環境(SHE)に関するリーダーシップの向上を目的としています。 人を理解し、共感的な関わりを促進し、信頼を構築することを重視しており、2022年2月に英国のRawcliffe Bridge拠点でパイロット研修を開始して以来、急速に拡大してきました。現在では、グループ内の全地域・全階層のリーダーに対して研修が実施されています。 これまでに60名を超えるチャンピオンが認定されました。チャンピオンは各組織内でリーダーの教育・指導を担当し、改善活動の推進役として重要な役割を果たしています。 2024年末までに、4つの地域すべてでチャンピオン研修を完了し、クローダのすべての事業拠点に少なくとも1名の認定チャンピオンを配置しました。この迅速な育成と展開により、部門横断型の地域学習チームによる実践的な改善活動がさらに強化されました。 ヒューマンパフォーマンスプログラムは今後も進化を続け、安全文化の強化と業務の卓越性を支える前向きな変革を推進していきます。