コーポレートガバナンス
当社の取締役会は株主に対する説明責任を有します。取締役会メンバーは良好なガバナンスに責任を持ち、英国コーポレートガバナンス・コードを遵守した最高水準の企業ガバナンスに全力で取り組んでいます。
取締役会の責任
取締役会はクローダのリーダーシップ全体に最終的な責任を有しています。明確な戦略の策定を監督し、同意した目標や目的に対する業務上・財務上のパフォーマンスを監視し、リスクを管理するため適切な統制やシステムを確実に整備します。
当社の取締役会は年に8回召集し、現在は議長、グループ最高経営責任者、グループ財務取締役、4名の社外非業務執行取締役、1名の非社外非業務執行取締役で構成されています。議長は社外(非業務執行)取締役です。取締役会の全メンバーは会社秘書役のあらゆる助言やサービスを利用することができます。必要に応じて、取締役は会社の費用で独立した専門アドバイスを受けることもできます。
取締役会が留保する事項には主に4つの分野があります:
- 年次レポートや決算の承認、新任取締役の任命、配当金の公表など、法律により取締役会の判断に委ねられる必要がある事項
- 株主宛て回状の承認や重要な伝達など、英国の上場・目論見書・情報開示・透明性規則の要求事項
- 企業が内部統制やリスクマネジメントに対する堅固なシステムの整備確保や、取締役会や委員会の付託条項の承認など、英国コーポレートガバナンス・コードの勧告内容
- グループの戦略や予算、重要な企業取引や資本的支出の承認など、その他の事項
定款を確認する
Matters reserved for the Board July 2024
取締役会委員会
監査委員会、報酬委員会、指名委員会の3つの主要委員会があります。
監査委員会
議長:ジョン・ラムジー
その他のメンバー:ロベルト・シリロ、ジャッキー・ファーガソン、ヘレナ・ガンツァカウスキー、ナワル・オーズレン
財務諸表や公表内容の完全性、内部統制やリスクマネジメントの有効性を監視するほか、外部監査員の関係も管理します。
主要な責任
財務諸表や業績の公表内容の完全性に対する監視、および大きな財務報告上の課題や判断に対する審査
外部監査員の指名や解任の推薦、監査の質に対する評価、監査手数料の交渉や承認、独立性の評価、非監査業務の監視、および監査の入札に対する担当責任
内部統制やリスクマネジメントシステムの妥当性や有効性、および内部監査機能の妥当性、有効性、アウトプットに対する審査
不正行為を発見するための内部通報の制度や手順の妥当性に対する審査
通常業務に加え、2021年について委員会には4つの重点分野があります:
- 米国国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology:NIST)サイバーセキュリティーフレームワークに基づいて新たに始まる年次保証プログラムにより、サイバーセキュリティに対するクローダの重点姿勢を維持
- クローダのリスク・統制基準に対する統制アセスメントなど、AvantiとIberchemの統合プログラムに対する監視
- 大きな投資計画の保証プログラムに対する審査
- クローダのリスクや統制の枠組みに関して予測される規制上の変更が及ぼす影響に対する評価
監査委員会情報
Audit Committee Terms of Reference 2023
報酬委員会
議長:ヘレナ・ガンツァカウスキー
その他のメンバー:ロベルト・シリロ、ジャッキー・ファーガソン、ナワル・オーズレン、ジョン・ラムジー
会社の報酬方針や枠組みを承認し、経営陣メンバーの報酬パッケージを決定します。方針や実施方法は、経営陣にパフォーマンスの強化を促す妥当なインセンティブがあり、また個々の貢献に対して公平かつ責任ある方法で報酬を与えることを保証して、企業戦略をサポートし長期の持続可能な成功を推進するものとなる必要があります。
主要な責任
議長、グループ最高責任者、取締役、会社秘書役、その他上級マネジャーの報酬に対する枠組みもしくは幅広い方針についての決定・取締役会との合意
そうした方針決定の際、該当する法規的要件や英国コーポレートガバナンス・コードの条項や勧告、関連する指針など、必要とみなす要素への考慮
全従業員の報酬や関連方針、またインセンティブや報酬と文化とのすり合わせについて、報酬方針を設定した時期を考慮した上での審査
全従業員の報酬、インセンティブ、条件に関し取締役会の監視の裏付けとして、また会社の全従業員に対する方針や実施方法が「当社のパーパス(存在目的)」や価値、戦略に沿っているかどうかに関して、取締役会へのフィードバックの実施
報酬方針の現行の適切性や妥当性の評価
選定基準の設定、委員会の助言する報酬コンサルタントの選定、任命、付託条項の設定、および他社の報酬に関し信頼できる最新情報の獲得
社員の手当構成における大きな変更の監督
報酬委員会付託条項2023年
2021年報酬レポート
指名委員会
議長:アニタ・フリュー
その他のメンバー:ロベルト・シリロ、ジャッキー・ファーガソン、ヘレナ・ガンツァカウスキー、キース・レイデン、ナワル・オーズレン、ジョン・ラムジー
取締役会およびその委員会の構造、規模、構成を審査します。また取締役会の任命候補を特定・指名し、また後継者計画のほか、取締役会のスキルや知識、経験、多様性のバランスの評価に責任を有します。
主要な責任
- スキルや知識、経験、多様性など取締役会の構造や規模、構成を定期的に審査し、変更について勧告
- 会社が直面する課題や機会、また取締役会が将来必要になるスキルや専門性を考慮した、取締役やその他上級幹部の後継計画に対する十分な検討
- 取締役会の空席が明らかになった場合、当該取締役会のスキルや知識、経験、多様性についてのバランスの評価、および任命に必要な役割や能力についての記述書の作成
- 空席が生じた場合に取締役会の承認を得られるよう、取締役会の欠員を埋める候補者の特定と指名
- クローダが競争を効果的に継続できるよう、会社のリーダーシップの必要性を常に評価
- 非業務執行取締役兼議長に求められる期間の各年の見直し
- 後継者計画に対する勧告
Nomination Committee Terms of Reference December 2023
Chair: Chris Good
Other members: Jacqui Ferguson, Nawal Ouzren, Keith Layden
The role of the Sustainability Oversight Committee is to support the Board by overseeing and monitoring implementation of the Group sustainability strategy, including considering in greater depth the Group’s principal sustainability risks and opportunities and overseeing compliance with sustainability regulations.
Key responsibilities
- Monitor the execution and implementation of the sustainability strategy, including performance against KPIs
- Monitor compliance with sustainability policies, regulations and best practice
- Support the Board by considering in more depth the Group’s principal sustainability risks and opportunities
- Oversee communication of the Group’s sustainability activities, including review of the sustainability reporting in the Annual Report
- Provide input to the Board and other Board Committees on sustainability matters as required
Sustainability Oversight Committee Terms of Reference
その他の委員会
グループ執行委員会
年11回召集し、戦略、業務計画、方針、手順、予算の策定と実施、業務や財務のパフォーマンス監視、リスクの評価と管理、およびリソースの優先順位付けと割り当てに責任を有しています。
グループ財務委員会
年11回召集して毎月の業績を審査し、資本的支出プロジェクトを調査します。
持続可能性委員会
四半期ごとに召集し、持続可能性に対する当社の実施方法をさらに策定したり、進捗を監視したりします。この委員会は当社ビジネスのあらゆる側面を代表するリーダーらによる多様なグループで構成し、各メンバーは一つ以上の持続可能性KPI(重要業績評価指標)でチャンピオンとなっています。
リスクマネジメント委員会
四半期ごとに召集し、方針の評価や提案、ビジネス上、業務上およびコンプライアンス上のリスクを管理するプロセスの監視、新たに現れるリスクの評価を行います。
グループSHEQ(安全、衛生、環境、品質)運営委員会
四半期ごとに召集し、安全、健康、環境および質の目的や目標に対する進捗を監視し、安全パフォーマンスや監査を評価し、新規または修正する方針や手順、目標の要件を決定します。
グループ倫理委員会
清廉さ、誠実さ、率直さというクローダの文化を裏付けとし、グループにわたり、および当社のサプライチェーンパートナーの間で倫理やコンプライアンスの重要性を促すため、四半期ごとに召集します。
日常業務委員会
これはグループ最高責任者およびグループ財務取締役、さらに控えとしてグループ法律顧問、会社秘書役、グループ財務コントローラーで構成されます。日常的性質の業務や、取締役会またはグループ執行委員会が合意する特定事項の管理に対応します。