クローダ、ファイザーとBioNTechの新型コロナワクチンを支援
当社が2020年に買収したアヴァンティ（Avanti）には、脂質ベース医薬品向けの送達技術を製薬会社にR&D規模で提供してきた確かな実績があり、取引先にはmRNA薬を開発している企業もあります。新型コロナウイルスのパンデミックが始まったとき、mRNAワクチン候補薬の第Ⅱ相臨床試験が優先審査プロセスによって認められ、アヴァンティは重要なサプライヤーとなりました。需要の急増を受けて、R&Dの機能と脂質生産のキャパシティを拡大する必要がありました。
チームは急遽、成分の製造工程を設計し直し、第Ⅲ相試験を支援するためのGMP製造のスケールアップをわずか4ヵ月で成し遂げました。薬物送達システムの製造、R&D・エンジニアリング能力の再配置、および重要な設備投資の迅速な承認についての豊富な経験があればこそ、それが可能になったのです。ファイザーとBioNTechの新型コロナワクチンが認可された後、クローダ／アヴァンティは重要な送達システムの成分を供給する契約を結びました。
「ファイザーとBioNTechの新型コロナワクチンの量産化に中心的役割を果たせたことを、嬉しく思います。前例のないスピードで、コンスタントな納入を実現できました。脂質製剤送達システムの開発における最高の瞬間の1つです。」Avanti Polar Lipidsのチーフサイエンティフィックオフィサー、スティーブ・バージェスはそう語っています。「体内への薬物送達に関するアヴァンティの専門知識が、全世界の需要に応える複雑な量産工程に関するクローダの専門知識と結びついたのです。」