Smart science to improve lives™

Crodaは学界の専門家と協働パートナーシップを発表 | クリーンな未来に向けて持続可能性の高いポリマーを開発する

2023年5月22日:本日、Croda International Plcとノッティンガム大学及びヨーク大学は、液剤に使用する新たな持続可能性の高いポリマーを開発するための協働パートナーシップを発表しました。

スマートにサイエンスを駆使し、生活を向上させる高機能原料とソリューションを提供するCrodaは、ノッティンガム大学及びヨーク大学とともに、革新的で持続可能性の高いソリューションに向けて専門技術と熱意を結集させ、液体ポリマー製剤に使用する新しいバイオベースの生分解可能なポリマーの開発という課題に取り組みます。今回の新たな連携は、ESPRC Prosperity Partnershipによる資金提供により、新規研究に取り組むために産学の専門家を結集させ、製品性能と市場の要求においては他社の追随を許さないCrodaの知識をそこに投入するものです。

液剤用特殊ポリマーは、農薬やパーソナルケア製品など多くの日常生活用品に使用されており、そのような日用品が顧客要求に応えるために必須の乳化と安定化という重要な機能をもたらしています。製剤においてきわめて重要な役割を果たしているにもかかわらず、これまで持続可能性により優れたポリマーを開発する協働的取り組みはなく、推定3,600万トン(ウェンブリー・スタジアム32杯分)を超えるポリマーが、使用後回収されることなくプラスチックごみとして環境中に流出しています。

このプロジェクトについてCrodaの化学部門統括部長、Dr Ian Tooleyは次のように述べています。「革新的な原料を提供する最も持続可能性に優れたサプライヤーとなりたいというCrodaの強い思いが、汎用ポリマー分野に持続可能なソリューションをみつけようとする我々の意欲をかきたてています。我々と考えを共有するイノベーション志向の2大学と提携して、持続可能性に優れたバイオベースの生分解可能なポリマーを市場に導入できるのを楽しみにしております。」

ノッティンガム大学化学部の学部長であるSteve Howdle教授は次のようなコメントを寄せています。「この重要な社会問題の解決に貢献できるチャンスを得たことを喜ばしく思います。産学のパートナーと協力して、スーパーマーケットの品揃えに影響をもたらすような新しい持続可能性に優れたポリマー材料を誕生させます。期待感でいっぱいです!」

さらにヨーク大学Green Chemistry Centre of Excellence所長のHelen Sneddon教授はこう述べています。「生物由来の生分解可能な可溶性ポリマーの研究を進める大きなチャンスであり、現在の石油化学由来の原料とは異なるどんな特性をそういったポリマーがもたらし得るかが理解できるでしょうし、重要だがしばしば見落とされている分野に一定の影響を与えることになるでしょう。」

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1Royal Society of Chemistry, Polymers in liquid formulations summary report, 2022

"Crodaに関して - www.croda.com

Crodaは1925年に設立され、今日では、世界で最も成功したブランドの持続可能な高性能成分と技術を支える企業となり、世界中の業界と消費者に信頼される特殊化学品を開発、製造、販売しています。

CrodaはFTSE 100企業の一つであり、6,100名を超える情熱的で革新的な社員がSmart science to improve lives™という目的を共有し、世界中の製造拠点やオフィスで働いています。この目的の一環として、また、既に当社の有機原料の約2/3をバイオベースの資源から製造している経験を生かして、Crodaは、2030年までに「Climate Land and People Positive(気候、土地、人にプラスの影響を与える)」を実現し、革新的な原料を提供する最も持続可能性に優れたサプライヤーとなることを約束します。"

"ノッティンガム大学について、

QS世界大学ランキング2023において英国で18位にランクインしたノッティンガム大学は、研究型大学による構成団体、ラッセルグループの設立メンバーです。ノッティンガム大学での研究生活は人生を変えるほどの経験であり、本学は学生たちの潜在能力を引き出す教育に誇りを持っています。本学の創設者Sir Jesse Bootの理念に表現されているように、我々にはパイオニア精神があり、教育、研究、産業が連携する世界規模のネットワークの一環として中国やマレーシアにキャンパスを設立するに至っています。

本学は研究力の面で英国の最良の大学の一つであり、REF 2021では英国で7位の研究力を誇ります。MRIやイブプロフェンなどを誕生させた大学である本学の革新的研究は、生活に変革をもたらし、持続可能な食糧供給、現代奴隷制の解決、より環境に優しい輸送手段、化石燃料への依存低減など、世界的な問題に取り組むものです。 

本学は、国内外の企業の主要なパートナーであり、High Fliers Researchの新卒採用市場に関する2022年の報告によると、本学の卒業生は英国のトップ企業から第2位の人気を集めています。我々の誇りである故郷の市民及び地域住民の繁栄、機会、持続可能性、健康とウェルビーイングを向上させるため、本学はノッティンガム・トレント大学と共同で、世界に通用する市内2機関による先駆的な連携としてイニシアチブを立ち上げています。"

"ヨーク大学について、

ヨーク大学は学界でも卓越した教育と研究を誇り、権威あるラッセルグループのメンバーでもある精力的な研究型大学です。世界中の機関と連携・協力して、人の命を救う発見や、早急な解決が求められる世界的な問題に取り組む新技術の開発に携わっています。本学の30を超える学部・学科では、刺激的な教育の土台となる研究、学生が大きな夢を持ち、批判的に思考し、世界を変えるように促す画期的な研究を手掛けています。本学は地元ノース・ヨークシャーの地域共同体に深く根差しています。公共財に対する我々の価値観と責任はこれまでになく重要性を帯びています。本学は、知識を共有し、連携を促し、生活を豊かにするための拠点となっています。"